委託先選定、判決が疑問視 奈良・香芝の官製談合事件

 奈良県香芝市発注のごみ収集委託業務を巡り官製談合の疑いがあるとして大阪地検特捜部が関係先を家宅捜索した事件で、廃棄物処理会社「AMカンパニー」を選定した審査委員の1人の採点について、委託料を巡る住民訴訟の判決が「評価の公平性に疑問を生じさせる」と指摘していたことが15日、分かった。特捜部は押収資料を分析し、選定の経緯を調べる。

 2月の大阪高裁判決などによると、AMカンパニーは2016年、市の「指名型プロポーザル方式」の入札に参加、ごみ収集業務を受注した。入札には6社が参加し、当時の副市長と部長4人の審査委員会が実績や規模、見積価格など項目別に評価した。


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