豪雨で住宅1万3千棟以上に被害 全容把握は長期化か

土砂崩れで家屋が押しつぶされた現場=10日午後3時38分、熊本県芦北町

 九州を中心とした記録的な豪雨で、19県の1万3千棟以上の住宅が土砂崩れや浸水で被害を受けたことが10日、総務省消防庁の集計や自治体への取材で分かった。被災地では道路が寸断され、多くの集落が孤立。役場が被災して機能を移した自治体もある。被害はさらに増える見通しで、全容把握は長期化しそうだ。

 熊本、鹿児島両県に大雨特別警報が発表されたのは4日未明。活発な梅雨前線が停滞してその後も雨が続き、大雨特別警報は6日に福岡、佐賀、長崎3県に、8日にも長野、岐阜両県に出された。各地で河川氾濫や土砂災害が相次いだ。

 九州の死者は10日までに63人、行方不明は16人。


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