皇后さま、御養蚕納の儀 初の作業終え、感慨深げ

皇后さまによる養蚕で収穫された繭からできた生糸=8日、皇居(宮内庁提供)

 皇后さまは10日、皇居内の紅葉山御養蚕所を訪れ、今年の養蚕作業の締めくくりとなる「御養蚕納の儀」に臨まれた。皇居での養蚕は、明治時代から歴代皇后が受け継いでおり、皇后さまの作業は今年が初めてだった。

 宮内庁によると、皇后さまは御養蚕所で拝礼。初めての養蚕作業を無事に終え、感慨深い様子だったという。

 新型コロナウイルスの影響で、飼育品種を日本純産種の蚕「小石丸」に絞った。繭の収穫量は約30キロだった。

 養蚕作業は5月の「御養蚕始の儀」から本格化し、蚕に餌の桑の葉を与える「給桑」などの作業に取り組んだ。


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