5月の経常黒字、27・9%減 新型コロナで輸出入減少

 財務省が8日発表した5月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同月比27・9%減の1兆1768億円だった。黒字は5年11カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済活動の停滞により、輸出と輸入はともに落ち込んだ。

 5月下旬に緊急事態宣言が全面解除となったことで経済活動は少しずつ再開しているが、財務省の担当者は「新型コロナの影響は月ごとに大きく変化しており、先行きの予測は控えたい」としている。

 経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5568億円の赤字だった。


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