エイズ死者、昨年は69万人 治療薬普及で減少傾向続く

 【ジュネーブ共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、年次報告書を発表し、2019年にエイズウイルス(HIV)に新たに感染したのは170万人で、死者は69万人と推計した。感染者総数は3800万人に上っているが、抗HIV薬が普及してきたことも反映し、死者の減少傾向は続いている。

 19年には感染者のうち2540万人が抗HIV薬の治療を受けており、09年の640万人から大幅に増加。1980年代にエイズの流行が始まって以降の累計では、7570万人が感染、3270万人が死亡した。

 1年で最も多かった新規感染者は98年の280万人で、死者は04年の170万人。


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