介護給付が過去最高9兆6千億円 18年度、高齢者増と利用長期化

 厚生労働省が3日発表した2018年度の介護保険事業状況報告によると、介護サービスの利用者負担(1〜3割)を除いた給付費は前年度比1・9%増の9兆6266億円となり、過去最高を更新した。介護保険制度が始まった00年度の約3倍に給付費が膨らんだ。

 厚労省は利用する高齢者が増えたり、利用期間が長くなったりしたことが要因とみている。18年8月からは利用者の自己負担3割が導入された。

 給付費のうち最も多かったのは、訪問介護などの「居宅サービス」で4兆5184億円。特別養護老人ホーム(特養)などの「施設サービス」が2兆9944億円で続いた。


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