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【連載中】「オルロージュ」 作・小川哲 画・岡野賢介

魂の歌を
 2023年12月8日から新連載「オルロージュ」が始まりました。

【あらすじ】
 大学院で光合成の研究をしている倉敷(くらしき)秀斗(しゅうと)は、中学時代の同級生・桐田(きりた)奈南(ななみ)と、十一年ぶりに再会した。投資ファンドで働く桐田は倉敷の研究に興味を示し、「世界を変えるための作戦」として起業を持ち掛ける。会社の名前はオルロージュ(時計)。事業は成功し、桐田は一躍時の人となるが、やがて暗い影が差す――。直木賞作家・小川哲が実在の「世紀の詐欺事件」をモデルに描く、新感覚社会派サスペンス。

 ▶こちらから読めます

 〈小川哲さんの言葉〉
 今回はベンチャー企業を題材に小説を書くことに決めました。企業を興すとはどういうことか。企業の価値はどのように決まるのか。起業家と彼らと関わる人はどのようなことを考えるのか。初めての新聞連載で不安もありますが、楽しんでいただければ幸いです。

 ▶作者インタビュー 人間の虚栄心描く ベンチャー題材に群像劇

 ◇おがわ・さとし 1986年千葉県生まれ、東京都在住。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年『ユートロニカのこちら側』で ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞しデビュー。17年『ゲームの王国』(ハヤカワ文庫)で日本SF大賞と山本周五郎賞、22年『地図と拳』(集英社)で山田風太郎賞、23年同作で直木賞受賞。『君のクイズ』(朝日新聞出版)で日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。近著に『君が手にするはずだった黄金について』(新潮社)。

 

【完結】「わたしの王子様」 作・横関大 画・ともわか

魂の歌を

 作品は、協調性ゼロの一匹狼で、警察署内の検挙率ナンバーワンを誇る女刑事が主人公のユーモアミステリー。結婚願望も強めな彼女は、仕事の合間を縫って婚活に精を出し、自分だけの“王子様”を捜していた。ある日、管内で殺人事件が発生し、若手警察官とコンビを組んで捜査に当たることに。果たして彼女は犯人を検挙し、王子様と出会えるのか-。

 


▶【第65回千葉文学賞】海の声を聴く 作・蓮見仁


海の声を聴く
 言語障害を持ち、ほぼ母音しか発することができない兄との絆を幼少期に築いた主人公が、大人になって断絶していた関係を取り戻していく様子を描いた作品です。挿絵は佐藤辰作さん。


▶【第63回千葉児童文学賞受賞作品】空色のポートレート 作・みずの瑞紀


空色のポートレート
 自分を好きになれない女子高校生が同い年の少女に出会い、彼女の写真の被写体となることで、少しずつ自信を得ていく物語です。挿絵は森津和嘉子さん。


▶【第16回千葉随筆文学賞受賞作品】マリー・アントワネットは笑う 作・千楓


マリー・アントワネットは笑う
 「朝食」という家庭でのありふれた一光景を、ユーモアを持って切り取った作品です。挿絵は芝 章一さん。


▶【完結】「魂の歌を」 作・真保裕一 画・旭ハジメ


魂の歌を
 大手音楽会社の制作部で働く芝原修。学生時代にはメジャーデビューを夢見たこともあったが、自身には才能がないと悟り、今はアーティストの発掘と育成に情熱を燃やしている。ある日、若者4人のアマチュアバンド・ベイビーバードと出会った修は、たちまちその曲に魅了された。デビューに向けて奔走する修だったが、彼らはなぜか本名と素顔の公表をかたくなに拒む。ベイビーバードの過去に何があったのか――。「ホワイトアウト」「奪取」「ボーダーライン」、数々の名作を生んだ希代のストーリーテーラー・真保裕一が挑む、渾身(こんしん)の音楽サスペンスです。


▶【完結】「うずしお高校浄瑠璃部」 作・ドリアン助川


うずしお高校浄瑠璃部
 60歳を目前にした売れない画家が、高校の人形浄瑠璃部でともに汗を流した同級生からの電話をきっかけに、40年ぶりに淡路島に帰郷。楽しく、時にほろ苦い青春の物語が展開します。

 挿絵は「第34回ザ・チョイス年度賞」優秀賞など受賞多数のイラストレーター茂苅恵さんが担当します。

▶【千葉文学賞】いのちの時間 作・相羽亜季実


いのちの時間
父と娘で切り盛りしていた小料理屋「舟よし食堂」。娘の妊娠を機に、求人募集をかけたところ、面接に現れたのは全盲の若い女性「ひかり」。周囲の心配をよそに、ひかりは抜群の料理の腕前で大活躍するが……。第63回千葉文学賞受賞作品。挿絵は森川剛さん。


▶【千葉文学賞】おばーのゲルニカ 作・鳥光宏


おばーのゲルニカ
  大学進学のため沖縄に移住した若者が、アパートを経営する“おばー”との交流から、人生観を見つめ直す姿が描かれる物語。戦争や基地問題といったテーマに、ピカソの「ゲルニカ」を重ねる手法に称賛の声が相次いだ作品です。第63回千葉文学賞受賞作品。挿絵は芝章一さん。


▶【千葉文学賞】ソーダアイスキャンディー 作・東野あゆみ


いのちの時間
 いつも悪口ばかりを言う母親を嫌っていた「私」の子ども時代を振り返る物語。姉と一緒に祖父母の家に預けられた際に起きた出来事から、「私」が母親にシンパシーを抱いていく過程をつづった作品です。第64回千葉文学賞受賞作。挿絵は森津和嘉子さん。


▶【千葉児童文学賞】あたたかな家出 作・大谷八千代


あたたかな家出
 母親との関係性に悩む小学生の娘。祖母の元へ家出し、一日過ごす中で母親の子ども時代を知り、自身との関係性を見つめ直す物語です。第62回千葉児童文学賞受賞作品。挿絵は芝章一さん。


▶【千葉随筆文学賞】欺きと涙のゲームセット!〈変装録〉 作・山崎久美子


あたたかな家出
  親に対し「学校立ち入り&部活の試合見学禁止令」を出す娘の中学最後のテニスの試合を、変装してこっそりと見に行く母親の姿をつづった随筆です。第15回千葉随筆文学賞受賞作品。挿絵は森川剛さん。


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