首相、コロナ感染症の対応も重視 公立病院の再編議論を巡り

 安倍晋三首相は4日の参院厚生労働委員会で、公立・公的病院の再編・統合議論に関し、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ「危機管理への対応力向上も重要な視点だ」と述べた。第1波では、患者を受け入れる病床確保が難航した。教訓を生かし、今後の感染再拡大を見据えて議論を進めるべきだとの認識を示した発言だ。

 厚労省は社会保障費抑制のため再編議論が必要だとして、対象となる全国約440の病院名を公表。国民民主党の足立信也氏は、公表病院の多くがコロナ患者を受け入れていると指摘。見直しを求めた。

 これに対して、首相はまずはコロナ対策に全力を挙げる必要があると強調した。


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