東京女子医大に賠償命令 薬の副作用で女性死亡

判決後、記者会見する原告の長浜明雄さん(右)=4日午後、厚労省

 2014年9月、東京女子医大病院(東京都新宿区)を受診していた川崎市の長浜裕美さん=当時(43)=が死亡したのは、用量の16倍の抗てんかん薬を処方されたためだとして、遺族が大学側に計約4300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は4日、医師の過失を認めて計約1500万円の支払いを命じた。

 佐藤哲治裁判長は、重篤な副作用を回避するため、添付文書に書かれた用法・用量を順守する義務があったのに、これに反して処方した過失があると認定。「起こり得る副作用の内容や程度について、患者が具体的に理解できるよう説明すべきだった」とも述べた。


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