スルメイカ、函館で初水揚げ コロナ禍で昨年の半値以下

船から運ばれるスルメイカ=2日午前、北海道函館市

 北海道函館市近海のスルメイカ漁が解禁され、約1・5トンが2日早朝に初水揚げされた。市水産物地方卸売市場での初競りでは、冷凍せずに水揚げした「いけすイカ」は昨年は1キロ5200円の高値がついたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大による観光客の需要減などで2200円と大幅に下がった。

 解禁日の1日に出漁した15隻の船は同日深夜に港へ戻った。船のいけすから次々に網ですくい上げられたイカは勢いよく水を出しながら跳ねていた。

 近年不漁が続いていて、昨年度の同市場での生鮮スルメイカ取扱量は20年前の10分の1ほどにまで減少している。


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