霧島酒造、サツマイモの購入量減 焼酎原料、契約農家にコロナ影響

霧島酒造と契約する農家のサツマイモ畑=28日、宮崎県内

 本格焼酎メーカーの売り上げで7年連続首位の霧島酒造(宮崎県都城市)が、原料のサツマイモの2020年購入予定量を前年比で減らしたことが30日、同社への取材で分かった。新型コロナウイルスで飲食店休業が全国で相次ぎ、出荷が大幅に落ち込んでいるため。約1700軒ある契約農家は収入減や転作を迫られそうだ。

 同社は減少量の具体的な数字は明らかにしていないが、複数の関係者によると、購入取引先の各仲買業者に対し前年比約25%減を伝えたもようだ。

 霧島酒造によると、契約農家の大半は宮崎、鹿児島両県。売り上げ減少で19年に一度減量、新型コロナで今年4月に追加減量を決めた。


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