五輪パラ、観客の距離確保検討 感染防止で組織委事務総長

東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場のトラックと観客席=2019年11月

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は21日、来年夏の大会本番までに新型コロナウイルスが収束しない可能性があるとして、競技会場で観客同士が「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)を確保するための対応を検討する意向を表明した。観客数を抑え、座席の間隔を広げる案などが議論される可能性がある。

 武藤氏は取材に応じ「大会時にウイルスが収束するかは保証の限りではない。大会が開催される場合でもウイルスへの対応が必要になる」と強調。観客席や手荷物検査場で距離を保つための方策の他、選手や大会関係者への感染防止対策が今後の論点になるとの認識を示した。


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