福島県警、震災9年1カ月を前に 不明者の手掛かり求め捜索

東日本大震災の行方不明者の手掛かりを求め、沿岸部を捜索する警察官=10日午前、福島県いわき市

 東日本大震災から11日で9年1カ月となるのを前に、福島県警は10日、行方不明者の手掛かりを求め、津波で大きな被害を受けた沿岸部を捜索した。宮城県警は今月下旬に行う予定。岩手県警は8日に実施した。

 福島県警はいわき市や南相馬市、浪江町などで捜索。いわき市の夏井川河口付近では、いわき中央署の警備課などの14人が海に向かい黙とうをささげた後、消波ブロックの間などを中心に遺留品を探した。本名彰警備課長は「月日がたつに従い被害が忘れられがちになるが、しっかりと捜索したい」と話した。

 警察庁によると、3県の震災による行方不明者は、3月10日時点で2525人。


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