広島の国際芸術祭監督が辞任 今秋開催、「検閲的」と県批判

記者会見する中尾浩治氏=9日、広島市

 広島県で9〜11月に開かれる国際芸術祭「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」の総合ディレクターを務めていた中尾浩治氏(73)が9日、広島市で記者会見し、3月末で辞任したと明らかにした。県が外部委員会を設けて作品内容を事前に確認する方針を示したためで「検閲的な運営だ」と批判した。準備を進めていたアーティストら約30人も不参加の意向という。

 ひろしまトリエンナーレは、県などでつくる実行委員会が主催。昨年のプレイベントで、会場の一つに「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」に出展した芸術家の作品が並び、批判が寄せられた。


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