難民拒否は違法、EU司法裁判所 東欧3カ国が敗訴

トルコからエーゲ海を渡ってギリシャ東部レスボス島に到着した難民ら=2月28日(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)司法裁判所(ルクセンブルク)は2日、2015年の難民危機でEU域内に入った難民らをハンガリー、ポーランド、チェコの東欧3カ国が受け入れないのはEU法違反だとの判決を下した。3カ国は、EUの行政府である欧州委員会から罰金を科される可能性がある。

 EUは15年、難民ら16万人を加盟国で分担し受け入れる措置を決定したが、3カ国は治安上の理由などから拒否。シリア難民らが到来する最前線のギリシャなどの不満を背景に、欧州委は17年、3カ国をEU司法裁に提訴した。

 司法裁は3カ国が「EU法に基づく義務を果たしていない」と認定した。


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