人工心肺装置の生産倍増へ テルモ、新型コロナ拡大で

テルモの人工心肺装置「ECMO(エクモ)」

 医療機器大手のテルモは1日、ECMO(エクモ)と呼ばれる人工心肺装置の生産台数を2倍程度に増やす方針を明らかにした。静岡県内の拠点で年間百数十台程度を生産しているが、早期に100台程度を上乗せして生産できる態勢を整える。新型コロナウイルス感染拡大を受け、重症化した患者の治療に対応できるようにする。

 エクモは人工呼吸器でも救命が難しい重症者に使われる治療装置で、テルモは国内最大手。中国で新型コロナの感染拡大が深刻化した1月から、部品メーカーに増産を依頼して準備を進めていた。エクモに付ける人工肺などの消耗品の増産も急いでいる。


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