荒汐親方が指導スタート 中国出身で初、「勉強しながら」

朝稽古で力士を見守る荒汐親方(右)=東京都中央区の荒汐部屋

 大相撲で中国出身初の師匠となった荒汐親方(36)=元幕内蒼国来、本名エンクー・トプシン=が30日、東京都中央区の荒汐部屋での朝稽古で指導をスタートさせた。基礎運動を行う十両若隆景らの動きを見守り「まだ実感はない。指導者として右も左も分からないので、勉強しながらやっていく」と決意を述べた。

 荒汐親方は26日付で現役を引退し、先代親方(元小結大豊)から部屋を継いだ。約2時間の30日の稽古は四股を踏んだり立ち合いを確認したりと軽めの内容。先代親方に言い聞かせられたという「力士は稽古場が一番大事」との教えを胸に、新たな一歩を踏み出した。


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