かんぽ不正、1400人超が関与 保険違反契約、大量処分へ

記者会見する日本郵政の増田寛也社長=27日午後、東京都千代田区

 日本郵政は27日、かんぽ生命保険と日本郵便の保険不正販売を巡る調査で、法令や社内規則に違反する契約に関わった郵便局員が19日時点で1447人に上ったと明らかにした。関与した局員数が判明したのは初めてで、不正がまん延していた組織の実態を裏付けた。人数は3月末までの調査でさらに増える可能性があり、責任を明確にするため、大量の処分者を出すのは必至だ。

 増田寛也社長が定例記者会見で公表した。昨年から調査中の約18万3千件の契約のうち、法令、社内規則違反は計1761件となり、1月末公表の1412件から増加した。不正問題の出口は依然、見通せない状況だ。


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