保険販売の目標設定見送りへ かんぽ不正で日本郵政グループ

日本郵政グループ3社が入るビル

 日本郵政グループが、かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売で不利益を被った顧客への対応を優先し、2020年度の販売目標の設定を見送ることが26日、分かった。25日の日本郵政の取締役会で確認した。郵便局員に課せられた過剰な販売目標が不正を助長したことが分かっている。20年度も目標を設ければ顧客の信頼回復がさらに遠のくと判断した。

 販売目標見送りは、日本郵政の増田寛也社長が27日の定例記者会見で明らかにする。19年4〜12月の個人保険の新規契約数は前年同期の約半分に落ち込んだ。保険新規販売の業務停止は来月末までだが、不正販売の社内調査は4月以降も続く。


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