産油国、減産協力解消か 新型肺炎巡り見解に相違

 【ロンドン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は21日、サウジアラビアをはじめとした石油輸出国機構(OPEC)加盟国と、ロシアなど非加盟国による原油の減産協力を解消する案が浮上していると報じた。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大に伴う減産の拡大を巡り、サウジとロシアの見解に相違が生じているためだ。

 2017年から続いてきた提携が実際に終了すれば、OPECが原油価格に与える影響力は一段と低下しそうだ。ただ、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相はWSJの報道に関し、ロイター通信に対して「全くばかげている」と否定した。


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