九州初の感染、緊張走る 首長が予防策実演も

福岡市の繁華街・中洲をマスクを着けて歩く人たち=20日夕

 福岡市で九州初の新型コロナウイルスの感染者が20日確認され、自治体や公共交通機関の関係者に緊張が走った。首長自ら身ぶり手ぶりで予防策を伝えたり、イベント中止を発表したりするなど対応に追われた。

 「ハンカチで鼻や口を覆ったり腕で覆ったりして、くしゃみや鼻水が飛散しないよう気をつけてください」。福岡市の高島宗一郎市長は記者会見でハンカチを口元に当てながら「せきエチケット」を実演。福岡県の小川洋知事も会見で「一人一人が身を守ることが地域を守ることになる」と呼び掛けた。

 福岡市は25日までに予定していた歴史や地域共創などに関するシンポジウム3件の中止も発表した。


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