中国、本格対策前に6千人感染 対応の遅れ浮き彫りに

 【北京共同】中国で感染症対策を担う疾病予防コントロールセンターは19日までに、政府が新型コロナウイルスによる肺炎の対策を本格化させた1月20日より前に、国内で6千人余りの発症者が出ていたとの報告書を学術誌に発表した。昨年末までに発症者が100人を超えており、対応の遅れが浮き彫りになった。

 報告書は中国の医学誌「中華流行病学雑誌」に掲載された。2月11日までに国内で感染が確認された4万4千人余りを追跡調査した結果、昨年12月31日以前に104人が発症。報告書によると、1月1〜10日に653人、11〜20日に5417人が発症していた。


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