高浜原発3号機、伝熱管損傷か 関電、2本に信号と発表

 関西電力は18日、定期検査中の高浜原発3号機(福井県高浜町)で、蒸気発生器の伝熱管2本に損傷を示す信号を確認したと発表した。管には運転中、放射性物質を含む冷却水が流れるが、貫通しておらず漏えいはないとしている。

 関電によると、3台ある蒸気発生器の約9800本に電流を流して調べた結果、2台で1本ずつ信号を確認した。管の外側に、長さ12ミリと9ミリ、深さが管の厚みの30〜60%ほどに達する傷が付いている可能性があり、小型カメラで今後確認する。

 高浜4号機でも昨年損傷が見つかり、関電は作業員の衣服などに付着したステンレス片が管を傷つけた可能性があるとしている。


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