イラン国会選挙、強硬派台頭か 21日投票、穏健派は退潮

記者会見に臨むイランのロウハニ大統領=16日、テヘラン(イラン大統領府提供、ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同】米国と敵対し、核問題を巡り欧州との関係も冷え込んでいるイランの国会選挙(一院制、定数290、任期4年)の投票が21日に迫った。国際協調に重きを置くロウハニ政権を支えてきた改革派や穏健派の多数が立候補の事前審査で失格となり、反米の保守強硬派が優勢との見方が広がっている。

 米イラン間では1月、米軍による革命防衛隊の有力司令官殺害やイランの報復攻撃で、武力衝突の直前まで危機が高まった。選挙で強硬派が台頭すれば、イランが米国との対決姿勢をより強める恐れがある。

 イランでは最高指導者が重要政策で最終決定権を持ち、大統領や国会は従属的な立場だ。


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