パラ、障害に応じて柔軟な配慮を ドーピング検査員研修会

ドーピング検査員を対象に開かれた、パラスポーツをテーマにした研修会=15日、東京都千代田区

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けたドーピング検査員を対象に、パラスポーツをテーマにした研修会が15日、東京都内で開かれ、脳性まひなど障害に応じた選手への柔軟な配慮の必要性やコミュニケーションの重要性を確認した。

 研修会は競技団体の関係者や検査員など約100人が参加。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)によると、年間で約6500件の検査のうち、パラスポーツの検査は約5%と少なく、圧倒的に経験値が足りない事情がある。検査室への誘導、検体採取などで「例えば知的障害の選手には言葉での指示理解が難しいので、分かりやすくゆっくりと説明を」との指摘もあった。


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