温室効果ガス削減へ、新研究拠点 ノーベル賞の吉野彰氏がトップに

「ゼロエミッション国際共同研究センター」のセンター長に就任し、設立記念イベントであいさつする吉野彰氏=29日夜、東京都千代田区

 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は29日、温室効果ガス削減に向けた革新技術の研究拠点「ゼロエミッション国際共同研究センター」を設立し、ノーベル化学賞受賞者の吉野彰氏がセンター長に就任した。

 同センターは世界トップクラスの研究機関などと、再生可能エネルギーや二酸化炭素(CO2)を資源として再利用するカーボンリサイクルなどの技術を共同研究する。設備整備費などに約9億円が見込まれ、当初は100人程度の研究員で立ち上げる。

 同日、東京都内での設立記念イベントで吉野氏は「国内外の技術を融合させながら、総力を挙げて地球環境問題の解決に貢献したい」と意欲を示した。


  • LINEで送る