子ども5百万人が人道援助必要 過激派台頭の西アフリカ

緑内障を患い、治療を受けなければ半年後に視力を失うと診断されたニジェール人の少女(右)と医師=2019年12月、ニジェール・マラディ(ゲッティ=共同)

 【ナイロビ共同】国連児童基金(ユニセフ)は28日、イスラム過激派の襲撃や住民同士の衝突が相次ぐ西アフリカのマリやニジェール、ブルキナファソで子ども約500万人が人道援助を必要としていると発表した。治安悪化で食料を十分に確保できず、5歳未満の子ども約71万人が深刻な栄養失調に陥る恐れがあるという。

 マリでは昨年1〜9月だけで571人の子どもが重大な暴力被害を受けた。ユニセフは、かつてない度合いで治安が悪化していると指摘。「子どもたちは殺され、手足を切断され、性的虐待を受けている。多くの子が心に傷を負うほどの経験をした」と訴えた。


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