京大原子力研究施設で煙 放射性物質漏れ確認されず

所内の施設で煙が充満する騒ぎがあった京都大複合原子力科学研究所=28日、大阪府熊取町

 28日午前10時10分ごろ、大阪府熊取町の京都大複合原子力科学研究所の施設で、「煙が充満している」と警備員から119番があった。府警泉佐野署によると、けが人はいない。研究所や地元消防によると、煙はすぐに収まった。施設から放射性物質が漏れたとの情報は確認されていない。

 煙が確認されたのは実験設備がある3階建て施設で、研究用原子炉などがある建物ではない。実験のため1階の加速器の電源を入れたところ、部品が発熱した。何らかの原因で冷却用設備が正常に作動せず、発煙したとみられる。

 午前9時40分ごろに火災報知機が鳴り、研究員らが加速器の電源を切ると煙は収まった。


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