小笠原諸島―九州に大津波を予測 71市区町村で3メートル以上

高知県黒潮町の津波避難タワー(下)=2019年11月(共同通信社ヘリから)

 政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大教授)は24日、数百年置きと考えられているマグニチュード(M)8〜9級の南海トラフ巨大地震で、東北―九州の沿岸352市区町村のうち、小笠原諸島(東京都小笠原村)から宮崎市までの71市区町村を、高さ3メートル以上の津波が襲う確率が非常に高い「30年以内に26%以上」とする評価結果を公表した。確率に基づく危険性の予測は初めて。防潮堤などでの対策が難しい、高さ数十メートルといった「最も高い津波」ではなく、限られた予算や時間でも実施できる「起こりやすそうな津波」への対策を住民や自治体に促す狙い。


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