「悲しみ寂しさしかありません」 夫・中村哲を支え続けた妻が手記

中村尚子さん

 アフガニスタンで非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表として活動中に銃撃され、73歳で亡くなった中村哲さんのお別れ会が25日に福岡市で営まれるのを前に妻尚子さん(66)が共同通信に手記を寄せた。「悲しみと寂しさしかありません。生きている限り消えないでしょう」。手書きの便箋には、最後まで夫を見守り、支え続けた思いがつづられていた。

 中村さんは1984年、尚子さんと子どもを連れてパキスタン北西部ペシャワルの病院に赴任。尚子さんは当時のことを「日本とは全然違う環境で少々不安でしたが、今思えばなにも大事に至らなく懐かしい思いです」と振り返った。


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