常任理事国5カ国のサミット提案 プーチン氏「特別な責任ある」

23日、エルサレムでの式典で演説するプーチン・ロシア大統領(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は23日、世界が直面する課題に対処するため、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国による首脳会議を第2次大戦終了と国連創設から75年となる今年中に開催するよう提案した。大戦を共に戦いナチス・ドイツに勝利し、国連を創設したロシア、米国、英国、フランス、中国の「特別な責任」を強調した。

 エルサレムで開かれたナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の犠牲者を追悼する式典で表明した。

 米ロ関係が「新冷戦」と呼ばれるほど悪化する中、中国の責任を強調し、軍備管理・軍縮体制に引き入れたい思惑もありそうだ。


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