ロヒンギャ迫害停止を命令 ミャンマーに国際法廷

国際司法裁判所の審理に出廷したアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相=2019年12月11日、オランダ・ハーグ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】ミャンマー国軍によるイスラム教徒少数民族ロヒンギャ迫害はジェノサイド(民族大量虐殺)条約違反だとして、西アフリカ・ガンビアが国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)に提訴した訴訟で、ICJは23日、殺傷や生活の破壊などの迫害を止めるための「あらゆる措置」を至急取るようミャンマーに求める仮処分命令を出した。

 同訴訟で初の判断。上訴はできないが、ICJに命令を強制執行させる権能はない。ミャンマーの対応が今後の焦点だ。

 迫害がジェノサイドか否かについては今後も審理を行う。結論まで数年かかるとみられている。


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