中国、封じ込めへ全土厳戒 新型肺炎、春節に合わせ 武漢の邦人、感染か 首相「水際対策に全力」

中国・武漢から成田空港に到着し、検疫を通過する乗客ら。手前は体温をサーモグラフィーで測定する検疫官=23日午後

 【北京共同】中国で新型コロナウイルスによる肺炎が急拡大する中、中国政府は23日、24日からの春節(旧正月)の大型連休に合わせ、封じ込めに向け全土で厳戒態勢に入った。習近平指導部は肺炎が発生した湖北省武漢市から出る航空便や列車を停止し事実上「封鎖」したが、帰省などで延べ30億人の大移動が見込まれ、拡大阻止は難航が予想される。

 北京の日本大使館幹部は23日、武漢市で日本人が重い肺炎を発症し入院していると明らかにした。新型肺炎かどうかなど詳細を確認している。安倍晋三首相は23日の衆院本会議で水際対策強化を挙げ「感染拡大防止に向けて全力を尽くす」と強調した。


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