北朝鮮外相に軍出身の李善権氏 対米強硬か、李容浩氏の後任

李善権氏

 【北京共同】北朝鮮は20日までに、外交関係のある複数の国に対し、外相が李容浩氏から軍出身の李善権氏に交代したと伝えた。複数の外交筋が明らかにした。米朝交渉の行き詰まりを受け、外交布陣の刷新を図ったとみられる。「核保有国」としてより強硬な姿勢を打ち出す可能性がある。

 李善権氏は2000年代半ばから南北軍事会談で北朝鮮代表を務めたほか、祖国平和統一委員会委員長として対韓国政策を担当。軍出身で対米強硬派の金英哲・朝鮮労働党副委員長に近いとされる。

 李容浩氏は駐英大使などを歴任した米国通の外交官。核問題を巡る6カ国協議で首席代表を務め、16年に外相に就いていた。


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