日鉄、インド鉄鋼大手の買収完了 エッサールに3千億円余

 日本製鉄は16日、欧州アルセロール・ミタルと共同で進めていたインド鉄鋼大手エッサール・スチールの買収手続きを完了したと発表した。総額は5千億ルピー(約7700億円)でうち40%の3千億円余りを日鉄、残る60%をアルセロールが出資する。両社が同数の取締役を指名し、ともに持ち分法適用会社とする。日鉄は17日に記者会見して詳細を説明する。

 エッサールの2018年度の鋼材生産は約650万トン。日鉄とアルセロールは中期的に850万トンに引き上げる計画だ。日鉄の橋本英二社長は「インド鉄鋼業界の発展の一翼を担う存在となることを確信している」とコメントした。


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