米下院委、弾劾訴追状の審議開始 12日にも採決

11日、トランプ米大統領の弾劾訴追状案を審議する下院司法委員会に出席したナドラー委員長(後列左から3人目)ら=米議会(AP=共同)

 【ワシントン共同】米下院司法委員会は11日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追状案の審議を始めた。下院は弾劾手続きを主導してきた野党民主党が多数派のため、12日にも委員会で採決、承認されるとみられる。来年の大統領選の日程などを考慮し、民主党は下院本会議でクリスマス前にトランプ氏を弾劾訴追する構えだ。

 11日の司法委では、出席議員が訴追状案に盛り込まれた「権力乱用」「議会妨害」に関して意見を表明した。ナドラー委員長(民主党)は「トランプ氏の権力乱用に対応しなければ、乱用が続く」と強調。コリンズ筆頭委員(共和党)は「政治的ご都合主義だ」と批判した。


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