四国で米軍機の低空飛行情報増加 徳島知事、訓練中止を要請

 徳島、高知、愛媛の各県で本年度、米軍機とみられる機体が低空飛行しているとの目撃情報が増えていることが11日、3県への取材で分かった。徳島県の飯泉嘉門知事は同日、県内上空での低空飛行訓練の中止とともに、事前に訓練に関する情報を把握し提供するよう求める要請書を、防衛省に提出した。

 3県は、紀伊半島と岩国基地(山口県)を結ぶ米軍機の飛行訓練経路「オレンジルート」の下にある。同基地では在日米軍再編に伴い、空母艦載機約60機の厚木基地(神奈川県)からの移駐が昨年3月に完了している。

 徳島県の要請書は、「住民不安の声が高まっている」と訴えている。


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