権力乱用など米大統領弾劾訴追へ 民主党、週内に委員会採決

10日、米ワシントンでの記者会見で、弾劾訴追の根拠となる条項について話す下院司法委員会のナドラー委員長(右)とペロシ下院議長(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡り、弾劾手続きを進める野党民主党の下院指導部は10日、記者会見し、弾劾訴追の根拠となる条項について「権力乱用」と「議会妨害」の二つになると明らかにした。下院司法委員会が週内に訴追条項を採決する方針も示した。

 司法委で承認されれば本会議に送られる。本会議が可決すれば、トランプ氏は3人目の弾劾訴追された米大統領となる。下院で多数を握る民主党はクリスマス休暇前の弾劾訴追を目指している。

 トランプ氏は反発を強め、与党共和党は抵抗する姿勢を見せており、情勢は緊迫している。


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