就職氷河期当事者が政府に提言 正規雇用化や所得保障を

就職氷河期世代から政府への提言を手にする増山麗奈さん(中央)ら=10日午後、東京都内

 非正規雇用など不安定な職に就いてきた就職氷河期世代の当事者らの有志団体が10日、東京都内で記者会見し、政府への提言を発表した。低所得者を対象に減税と現金給付を組み合わせる「給付付き税額控除」の導入や、企業への助成金を通じて非正規で働く人が同じ職場で正規雇用に移れるよう促進することなどを求めている。

 会見には30〜40代の6人が参加。政府が3年間で氷河期世代の正規雇用を30万人増やす計画を立てていることに、映画監督の増山麗奈さん(42)は「計画には感謝しているが、30万人という目標は低すぎるのではないか。誰もが幸せに長く働ける環境を整えてほしい」と訴えた。


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