静岡県沼津市に8千万円賠償命令 医療過誤で遺族逆転勝訴

 静岡県沼津市の市立病院で出産した女性が植物状態となり、その後死亡したのは、病院側に過失があったためだとして、遺族が市に約1億800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は5日、原告敗訴の一審静岡地裁沼津支部判決を破棄し、約8300万円の支払いを命じた。

 判決後、母親(69)は東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し「一審判決は残念な結果だったが、娘の無念を晴らすために頑張ってきた。墓前で良い報告をしたい」と涙ながらに語った。

 沼津市立病院は「今後、判決内容を詳細に確認し、適切に対応する」とのコメントを出した。


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