裁判官印なく大阪地裁に差し戻し 高裁、難民認定訴訟で

 40代のウガンダ人男性が国に難民認定を求めた訴訟の控訴審判決で、一審大阪地裁の裁判官が判決文に押印していなかったため「手続きが違法」として、大阪高裁(西川知一郎裁判長)が一審判決を取り消し、審理を地裁に差し戻していたことが5日、分かった。控訴審判決は7月24日付。

 地裁は「担当裁判官の確認が不十分だった」と説明している。

 大阪地裁(三輪方大裁判長)は「男性の主張が変遷して信用できない」などとして、5月29日に請求を棄却する判決を言い渡した。その後、原告側は判決を不服として控訴した。

 しかし、一審判決の原本には裁判官3人のうち1人の押印がなかった。


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