20年世界成長率引き下げ OECD、米中摩擦が影響

 【ロンドン共同】経済協力開発機構(OECD)は21日、最新の経済見通しを発表した。2020年の世界の実質経済成長率を2・9%と見込み、9月の前回予測から0・1ポイント引き下げた。19年は2・9%で据え置いた。新たに公表した21年は3・0%と予測した。

 米中貿易摩擦などにより世界経済の成長が抑制される状況が続き、下振れリスクも強まっていると分析した。米中協議は先行きが見通せず、展開次第ではさらに景気の足かせになる恐れがある。

 国・地域別で見ると、中国の実質成長率は19年が6・2%、20年が5・7%、21年が5・5%と予測した。


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