日米貿易協定、衆院を通過 来年1月発効目指し参院に

日米貿易協定の承認案を賛成多数で可決した衆院本会議=19日午後

 日米貿易協定の承認案が19日、衆院本会議で与党などの賛成多数により可決した。引き続き参院で審議し、与党は来月9日の臨時国会会期末までの承認を目指す。野党は自動車関税の交渉内容が不平等だと批判。米国産トウモロコシ購入の経緯を追及し、拙速な承認を阻止する構えだ。

 米国から輸入される牛肉や豚肉、小麦、乳製品の一部などにかかる関税が環太平洋連携協定(TPP)に加盟するオーストラリアなどと同じ水準まで引き下がる。

 米国を含むTPPでは、日本が米国に輸出する自動車と関連部品の関税が撤廃となったが、日米貿易協定では「さらに交渉する」との記載にとどまっている。


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