入管職員が制圧、収容者が肩負傷 「違法な暴行」と提訴、東京

東京出入国在留管理局(旧・東京入国管理局)=8月、東京都港区

 強制退去を命じられた外国人を収容する東京入国管理局(東京都港区、現・東京出入国在留管理局)で昨年10月、職員の指示に抵抗したブラジル人男性が複数の職員に床に押さえ付けられた際、肩を負傷、現在も痛みが続き腕がうまく上がらないと訴えていることが18日、入管内部文書や関係者への取材で分かった。

 男性は「不必要な制圧で、違法な暴行」と国に500万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

 入管施設では職員の制圧の際に収容者が負傷するケースが相次ぎ、東京入管で昨年5月にクルド人が首を負傷、大阪入管で2017年7月、トルコ人が右腕を骨折した。


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