地方分権提案の90%実現 19年、空き家指針見直し代表例

 地方分権改革を担当する内閣府は12日、2019年の対応方針案を公表した。自治体から寄せられた178件の改革提案のうち、90%に当たる160件を実現するとの内容。代表例として、空き家の強制撤去指針の見直しや、森林所有者特定の円滑化などを挙げた。

 12月に閣議決定する。実現には法改正が必要な提案も含まれており、一括改正する法案を来年の通常国会に提出する。

 危険な空き家を巡っては、自治体による強制撤去が可能になった。しかし国の指針は、内部に残された家財道具の取り扱い方法が曖昧なため、20年度中に改定。自治体が迅速に廃棄や保管を判断できるようにする。


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