香港、発砲で抗議デモ激化 若者重体、警察は正当化

香港中心部の金融街セントラルで、警官隊(右手前)に抗議する市民ら=11日(共同)

 【香港共同】香港島東部・西湾河で11日、抗議活動を行っていた若者らに警官が実弾3発を発砲し、21歳の男性が重体となったことを受け、香港中心部の金融街セントラル(中環)では、抗議する市民らが幹線道路を一部占拠し、デモ行進を行った。参加者は千人以上とみられ、中国銀行の店舗も放火された。警察は「警官が脅威を感じたため発砲した。事前に警告する時間はなかった」として発砲を正当化した。

 警察によると、11日午前の抗議活動では破壊行為や交通妨害が120カ所以上で発生した。

 セントラルの抗議には会社員も大勢参加。警官隊は強硬姿勢で応じており、混乱がさらに深まりそうだ。


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