2019年10月23日 13:43 | 無料公開
iPS細胞から作製した「心筋シート」(大阪大提供)
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」を重症心不全患者の心臓に移植する治療法について、大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームが治験としての実施を厚生労働省の審査機関に近く申請することが23日、阪大などへの取材で分かった。
これまでは臨床研究として実施する計画だった。治験も臨床研究も安全性や有効性を検証するものだが、治験になれば、保険適用される治療として実用化が早まる可能性がある。申請は月内を予定している。
この治療法は、血管が詰まって心臓の筋肉に血液が届きにくくなる虚血性心筋症患者の心臓にiPS細胞から作った心筋シートを貼り付ける。