EU離脱期日、再延期の公算 英下院、合意案の採決保留

EUからの離脱合意案の審議が行われた英下院=19日、ロンドン(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英下院(定数650)は19日、ジョンソン英首相と欧州連合(EU)がまとめた離脱合意案の採決保留を議決した。英国内法の規定でジョンソン氏は同日中にEUに延期を要請する義務が生じ、期日再延期の公算が大きくなった。期日通りの10月末の離脱を果たすと訴えてきたジョンソン政権にとって大打撃。少数与党の同政権が局面打開のため前倒し総選挙を再度下院に提案する可能性もありそうだ。

 合意案が仮に19日に下院で可決されても、英側の批准手続きが10月末までに間に合わない恐れがあり、承認保留には混乱必至の「合意なき離脱」を確実に阻止する狙いがある。


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