北朝鮮、核実験場廃棄せず 米研究所分析、爆破後も

9月23日に撮影された北朝鮮・豊渓里の核実験場の衛星写真。(1)指令センター(2)活動中の農地(3)元検問所(4)治安当局の施設(CSIS/Beyond Parallel/Airbus2019提供=共同)

 【ワシントン共同】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は17日、最新の衛星写真に基づき、昨年5月に坑道が爆破された北朝鮮・豊渓里の核実験場について、北朝鮮の治安当局による管理が継続し、完全に廃棄されたわけではないとの分析結果を公表した。

 9月23日と10月9日の衛星写真を分析。実験場の施設の外観が維持されていることや、周囲にある農地での活動も活発なことから実験場の管理が続いているとしたが、復旧作業は確認していないという。

 この核実験場を巡っては、韓国の朴漢基合同参謀本部議長が8日、四つの坑道のうち二つは復旧可能だと推定されると指摘した。


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