都がヘイトスピーチ初認定 人権条例に基づき2件

昨年10月、ヘイトスピーチを規制する人権条例案を可決した東京都議会

 東京都は17日までに、5〜6月に練馬区と台東区であった街宣活動とデモ行進について、在日コリアンへの不当な差別的言動があったとして、都人権条例に基づきヘイトスピーチと認定した。

 都は都道府県で初めてヘイトスピーチを規制する同条例を制定しており、4月の全面施行後、認定は初めて。条例に罰則はなく、「条例の趣旨は差別解消を啓発すること」として主催者や詳細な場所も公表していない。

 公表は16日。都によると、練馬区では5月20日に拡声器を使った街頭宣伝で、台東区では6月16日のデモ行進で、それぞれ「朝鮮人をたたき出せ」などの発言があった。


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